グロースファクターとは?

グロースファクターとは

ここ数年で美容業界でも良く見かけるようになったグロースファクターについて、なるべく分かりやすく解説したいと思います。

グロースファクターとは?

グロースファクター(Growth factor/GF)とは、人間の体内にもともと存在するタンパク質の一種で、細胞を活性化させたり、細胞の分裂・増殖をコントロールしている大事な成分です。「細胞再生因子」とも呼ばれます。

身体の細胞の種類によってグロースファクターの働きが異なるため、様々な種類が存在します。

肌の再生もグロースファクターを原動力とした新陳代謝によって行われていますが、加齢と共にその機能は衰えていき、そのことが原因で肌のシワや老化が進行します。

グロースファクターは、赤ちゃんの頃をピークとし20歳前後で急激に減少していきます。40歳ではピーク時の半分以下である40%にまで下がってしまう事が分かっています。

化粧品などでグロースファクターを補うことにより、年齢とともに低下するお肌本来の力を助け、加齢や紫外線ダメージを受けたお肌の組織をまるごと入れ替えたかのように再構築し、シワやたるみを細胞レベルで改善に導く事ができるとされています。



グロースファクターの種類

グロースファクターとは?
グロースファクターには、沢山の種類があります。

最も有名な成分としては「EGF」で、1962年にアメリカのコーエン博士によって発見され、1986年にノーベル生理学医学賞を受賞されました。

別名「上皮細胞増殖因子」と呼ばれ、人間の体内で分泌されている成分です。
表皮細胞を活性化し、ターンオーバーの乱れを正常化することで、シミやくすみ、たるみ、乾燥、ニキビ跡などの肌トラブルを改善し、 透明感のあるキメの整ったお肌へと導きます。

当時は、再生医療の1つとして、やけどを負った患者さんの皮膚の再生などのために使われていました。

日本では2005年に厚生労働省の認可がおり、化粧品への使用が開始されましたが、当初は高額すぎてあまり一般的に利用できる成分ではありませんでした。昨今だいぶ価格が落ち着き、様々な化粧品で使用されるようになってきました。

グロースファクターの補い方

グロースファクター配合の美容液

美容外科クリニックでの注入治療

美容外科クリニックでは、グロースファクターの成分をイオン導入や美容注射などで直接注入することで、衰えた肌の再生力を再構築し、シワやたるみを細胞レベルで改善に導く事ができます。

美容皮膚科でおもに利用されるグロースファクター成分は、皮膚の表皮細胞に対して働くEGF(上皮細胞増殖因子)や、真皮層の線維芽細胞に対して働くFGF(線維芽細胞増殖因子)です。

一般的には、シワやたるみ、目元のクマなどを改善するために、注射器で注入します。

また、毛髪の主成分であるKGF(ケラチノサイトグロースファクター)や、毛母細胞や毛乳頭へ働きかけるIGF(インスリン様増殖因子)といったグロースファクター成分は、薄毛治療(毛髪再生)へ利用されています。



美容液などの化粧品

自分で補う方法として、グロースファクターが配合された美容液や育毛剤も販売されています。

グロースファクターの浸透率に拘った美容液

リルジュ(RERUJU)リカバリィエッセンスのレビュー
グロースファクター配合美容液〈リルジュ(RERUJU)〉リカバリィエッセンスのレビュー

EGF、FGFが配合されている化粧水

〈サイクルプラス〉エンリッチローションお試しトライアルセット
〈サイクルプラス〉エンリッチローションお試しトライアルセットのレビュー

グロースファクターの効果作用例

クリニックでの注入や化粧品などに配合することで、美容に利用されている代表的なグロースファクターの効果作用例を紹介します。

  • EGF(上皮細胞増殖因子)
    ターンオーバーの正常化。表皮の細胞に作用。
  • HGF(肝細胞増殖因子)
    基底膜の波打ち構造を修復。血管新生に関与。
  • FGF(繊維芽細胞増殖因子)
    コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の生産促進。真皮の細胞に作用。EGFとの相乗効果。
  • IGF(インシュリン様細胞増殖因子)
    他のグロースファクターの効果を高める。

この他にも様々なグロースファクターが存在します。

グロースファクターの副作用

グロースファクターは、もともと人間の体内にあるタンパク質の一種であるため、害はないものとされています。

また、グロースファクターは本来細胞内で飽和状態になると、それ以上は細胞へと入っていかなくなるようにできています。

よって、副作用が起きるということが限りなく少なく安全な成分ということがいえます。

しかし、グロースファクターを注入する場合、注入する量によって、とくに目元に関して「膨らみすぎる」という報告があります。
これは副作用というよりも医師である術者の技量の問題が大きいので、施術を受けるにはきちんとしたクリニックを選択する必要があります。